2008年7月23日水曜日

ヨブの終りの倖せは

NHK短歌の番組を見ていて、心に残った一句があります。

  現身に
  ヨブの終りの
  倖せは
  あらずともよし
  しぬびてゆかな    津田治子


ヨブについては、旧約聖書ヨブ記の書かれています。苦難の中に置かれている人には慰めとなる書です。

ヨブの人生は、次々と苦難が襲います。所有物(動物)が奪われ、働き人が殺され、10人の子供たちも大風によって倒れた建物の下で亡くなります。

自らも足の裏から頭の頂まで腫物で悩まされ、彼の妻は試練に耐えられず「あなたはなおも堅く保って、自分を全うするのですか。神を呪って死になさい」と言いました。

ヨブは自分を呪うことはあっても、神をのろう呪うことはしませんでした。その忍耐の結末は「以前にも増して祝福された」と記されています。

短歌には

  ヨブの終りの
  倖せは
  あらずともよし

とあります。ヨブのような祝された結末がなかったとしても、なおも忍んで生きようと歌っておられます。

どのような人生の結末であっても..

吹上

【今日の聖書の御言葉】 

最後まで耐え忍ぶ者は救われる 

マタイによる福音書10:2


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