2008年10月1日水曜日

輝いて生きる世俗老人でありたいと

他人を成功あるいは失敗で判断します。、、人間の成熟は、成功よりも失敗や試練を通してこそ実現されるということです。また健康な人たちよりも、病気の人たちの中に真に人生を生きている人たちがあるものです。しあわせを求めるあまり、もっと富がなければならないとか、

もっと才能がなければならないと、あせって不幸せに沈んでいる人たちが案外多いかと思えば、試練や失敗に苦しんでいるように見える人たちの中に、ほんとうのしあわせに輝いている人が少なくないということも知りました。【トウルニエ博士の講演「人間性探求の旅」】

私の人生をふりかえってみれば、成功よりもはるかに失敗の多い歩みでした。

富とか才能とかを求めて、あせったりはしませんでしたが、失敗だらけの人生でした。でもその失敗を通して、自分の無力や傲慢を痛いほど教えられたことでした。

思うように事が進まないことによって、へりくだりを学んだり、神に祈り求めなければならないことを知りました。

人は失敗や病気をしなければ、とは言うつもりはありません。そのような辛い経験が無いほうがよいことでしょう。

しかし、そのようなことによって、人生が豊かになり、人間性を深め、人の痛みや悲しみに少しでも心から同情できるものになれるのではないでしょうか。

ほんとうのしあわせに輝いて生きる世俗老人でありたいと願っています。

吹上

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