どうかわたしと別れてください。あなたが左に行けばわたしは右に行きます
創世記13:9
アブラムとロトとは長い間、共同の生活をしてきました。
ところがお互いの持ち物がふえることによって、牧者たちとの間に争いが起こるようになりました。そのことで心を痛めたアブラムは、お互いに別れて生活をする方が最善であると思いました。
アブラムの提案によって、ロトに優先権を与えました。「あなたが左に行けばわたしは右に、右に行けばわたしは左に行きます」と言うのです。
アブラムはロトの伯父であります。ロトはアブラムに従ってきた甥です。その関係から見れば、優先権はアブラムにあります。ところが彼はロトにそれを与えるのです。そのことはアブラムが、物を第一に考えていないということでしょう。
富よりも神を第一にしていると思います。また人との平和な生活を考えているのでしょう。ゆえに優先権を喜んで、ロトに譲ることができたのでしょう。
ロトはその優先権を使い「すみずみまでよく潤っていた」(同13:10)土地を選びます。後にそこは大きな問題となる土地です。
吹上
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