2008年12月2日火曜日

望みを捨てない

信仰の迫害を受け,捕らわれ身であったパウロは、ローマ帝国の最高権威者カイザルのもとで裁判をうけるために、船で行くことになりました。その船には276人が乗っていました。ところが航海の途中で暴雨に遭遇しました。

パウロは三度も難船し、一昼夜海の上を漂ったことがありました。その体験から、航海するのは危険な季節であると提言しました。しかし、百卒長や人々は、パウロの意見よりも、船長や船主の方を信頼しました。

「時に、南風が静かに吹いてきたので」(使徒行伝27:13)船出しました。順風に乗っての航行でしたが「すると間もなく、ユーラクロンと呼ばれる暴風が、島から吹きおろしてきた」(同27:14)というのです。そのために積荷や船具までも投げ捨てました。

「幾日ものあいだ、太陽も星も見えず、暴風は激しく吹きすさぶので、わたしたちの助かる最後の望みもなくなった」(同27:20)というのです。嵐のために、人々は14日も食事をしないほどでした。

そこでパウロは「元気を出しなさい」と励まし、また食事をすることをすすめ、自らパンを取り、みんなの前で神に感謝し、それをさいて食べはじめました。(同27:35)そこで、みなの者も元気づいて食べはじめました。

最後には船は浅瀬に乗りあがりましたが、全部の者が上陸して救われました。

最後まで望みを捨てないことです。

吹上

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